水曜どうでしょう聖地・平岸高台公園の現在地|HTB移転後の姿と巡礼ガイド
北海道テレビ放送(HTB)の伝説的ローカルバラエティ番組『水曜どうでしょう』。そのオープニングやエンディングである「前枠・後枠」の舞台として、全国のファン(通称「藩士」)から絶対的な聖地として崇められてきた場所が、札幌市豊平区に位置する平岸高台公園です。
かつて公園のすぐ隣にそびえ立っていたHTB旧社屋の移転と解体、周辺の再開発を経て、2026年の現在、あの象徴的な急斜面やロケ地はどう変化したのでしょうか。現地取材データとファンの動向をもとに、現在の公園の様子、アクセス手順、そして訪れる際に厳守すべきマナーまで徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:HTB旧社屋は解体されマンション群へ生まれ変わったが、平岸高台公園と象徴的な急斜面は完全に現存している。
- 要点2:2021年に建立された「水曜どうでしょう記念碑」とonちゃんのレリーフが設置され、公式公認の聖地として整備が進んだ。
- 要点3:閑静な住宅街に位置するため、早朝・深夜の訪問自粛や騒音防止など、地域住民への配慮とマナー遵守が不可欠。
【2026年最新】平岸高台公園の現在|HTB旧社屋解体と跡地開発で激変した風景
『水曜どうでしょう』のロケ地を語る上で避けて通れないのが、隣接していたHTB旧社屋の移転問題です。HTBは2018年9月、札幌市中央区の複合施設「さっぽろ創世スクエア」へ社屋を完全移転しました。これに伴い、長年ファンに親しまれてきた南平岸の旧社屋スタジオや、屋上で手を振っていたマスコットキャラクター「onちゃん」の巨大モニュメントは役割を終えることとなりました。
その後、旧社屋の建物は解体工事が進められ、跡地には大手不動産会社による分譲マンション「ブランズシティさっぽろ南平岸」などが建設されました。かつて大泉洋氏や鈴井貴之氏、ディレクター陣が通用口から出てきてそのままカメラを回していたHTBの建物そのものは姿を消し、周辺の景観は近代的な住宅街へと大きく変貌を遂げています。
しかし、番組のメイン舞台であった平岸高台公園そのものは札幌市が管理する公共公園であり、現在も当時の地形のまま残されています。2021年9月には、HTBと札幌市の協力によって公園内に「水曜どうでしょう記念碑」が正式に建立されました。黒御影石で作られた記念碑には、番組の歴史やonちゃんのシルエットが刻まれており、旧社屋が姿を変えた現在でも、国内外から訪れるファンを温かく迎えるシンボルとなっています。

前枠後枠ロケ地の記憶|大泉洋と鈴井貴之が駆け抜けた「あの急斜面」の正体
平岸高台公園がカルト的な人気を誇る最大の理由は、番組の「前枠・後枠」で繰り広げられた数々の伝説的シーンにあります。鈴井貴之氏(ミスター)と若き日の大泉洋氏が、極寒の札幌で奇抜なコスプレを披露し、体を張ったスタントを繰り広げた場所が、園内中央に広がるすり鉢状の芝生急斜面です。
特にファンの記憶に深く刻まれているのが、冬の積雪期に行われた平岸高台公園そり滑りの企画です。プラスチック製のそりやスキー板、時には生身で急斜面を滑走し、カメラの前で派手にクラッシュする演出は、番組初期の代名詞となりました。また、TEAM NACSの安田顕氏が着ぐるみ「onちゃん」の中に入り、鈴井氏から容赦ないプロレス技を掛けられたり、斜面を転がり落ちたりしたonちゃん聖地としてのエピソードも、この場所から生まれています。
当時の特番インタビューや出演者の回想録において、大泉洋氏は「社屋の裏にあったただの公園だから、移動時間ゼロで過酷な撮影ができた」と述懐しています。制作陣の手弁当感覚と北海道の厳しい自然環境が偶然生み出したエンターテインメントの原点が、この緑豊かな斜面に凝縮されています。
札幌・水曜どうでしょうロケ地と平岸高台公園の比較データ
札幌市内に点在する『水曜どうでしょう』関連スポットの特徴と、現在の状況を一覧表にまとめました。聖地巡礼の行程を組む際の客観的な比較指標として活用してください。
| スポット名 | 所在地・アクセス | 見学所要時間・特徴 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 平岸高台公園 | 豊平区平岸4条13丁目 地下鉄「南平岸駅」徒歩約5分 | 20〜40分 急斜面、記念碑、ロケ現場 | 番組の魂とも言える最重要拠点。景観保存度が高く訪問必須。 |
| HTB新社屋 (さっぽろ創世スクエア) | 中央区北1条西1丁目 地下鉄「大通駅」直結 | 30〜60分 公式ショップ、展示コーナー、カフェ | グッズ購入や展示見学に最適。都市型拠点として利便性が極めて高い。 |
| HTB旧社屋跡地 (マンションエリア) | 豊平区平岸4条13丁目 平岸高台公園に隣接 | 5〜10分 外観のみ(居住区につき立ち入り不可) | 現在は完全な私有住宅地。敷地外から時代の移り変わりを感じる程度に留める。 |

【実態検証】南平岸駅からのアクセスと急斜面のリアル|四季ごとの楽しみ方
平岸高台公園へのルートは非常にシンプルです。札幌市営地下鉄南北線の南平岸駅アクセスを利用するのが最もスムーズで確実な手段となります。
南平岸駅の東出口を出て、白石・藻岩通方面へ向かって緩やかな上り坂を東へ進みます。徒歩約5分ほどで右手高台に公園のエントランスが見えてきます。道中は一般的な住宅街であり、案内看板が乱立しているわけではありませんが、スマートフォンの地図アプリで「平岸高台公園」と検索すれば迷うことなく到着できます。
現地に到着して多くの人が驚くのは、画面越しで見る以上の斜面の傾斜角です。最大傾斜は約20度前後に達し、斜面の上から見下ろすと足がすくむほどの高低差があります。春から秋にかけては鮮やかな芝生が広がり、ピクニックや散策を楽しむ近隣住民の憩いの場となっています。
一方、冬になると一面の銀世界へと様変わりします。雪が積もった斜面は、地元の子供たちがスキーやそり遊びを楽しむ天然のゲレンデとなります。ファンが同じシチュエーションを体験するために訪れるケースも見られますが、凍結した斜面は転倒による骨折や怪我の危険性が非常に高いため、防寒靴の着用と十分な足元の安全確認が欠かせません。
一般に知られていない盲点と聖地巡礼マナー|住宅街との共生ルール
メディアで頻繁に取り上げられる人気スポットである一方、平岸高台公園は観光専用施設ではなく、あくまで地域住民のための近隣公園です。近年、全国から訪れる旅行者の増加に伴い、いくつかのトラブルや課題も浮き彫りになっています。
最大の盲点は、公園内に専用駐車場が一切存在しないという点です。レンタカーで訪れて公園周辺の狭い生活道路に路上駐車する行為は、近隣住民の通行を妨げるだけでなく、緊急車両の進入阻害にもつながるため厳禁です。車を利用する場合は、必ず南平岸駅周辺のコインパーキングを利用してください。
また、住宅が密集している環境上、大声での番組名セリフの絶叫、深夜や早朝の立ち入り、住宅にカメラを向ける行為はプライバシー侵害や騒音問題へと直結します。コンテンツツーリズム研究の知見においても、持続可能な聖地巡礼の鍵は「地域コミュニティの日常を侵食しないこと」と定義されています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
平岸高台公園への訪問を検討する際は、自身の旅の目的や移動スタイルに合致しているか確認することが大切です。
【訪れるべき人】
- 『水曜どうでしょう』の原点となった空気感を肌で体感したい熱心なファン
- 地下鉄を利用して、札幌市街地から30分圏内で手軽にロケ地巡りをしたい人
- 静かな公園で記念碑を眺め、番組の歴史に静かに思いを馳せたい人
【慎重になるべき・計画変更を検討すべき人】
- 車移動がメインで、現地に無料駐車場や大型売店を期待している人
- 派手なテーマパーク型アトラクションや展示施設を求めている人(新社屋の展示スペースを推奨)
- 冬場の積雪時に滑りやすい革靴やヒール付きの靴で訪れようとしている人
【水曜 どうでしょう 公園】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:HTB旧社屋の建物は現在も見学できますか?
A1:いいえ、見学できません。旧社屋はすでに解体されており、跡地は民間の分譲マンションおよび住宅用地として再開発されています。敷地内は私有地のため立ち入りは禁止されています。
Q2:公園の記念碑はどこに設置されていますか?見学料金はかかりますか?
A2:公園北側の入口付近、かつてのHTB旧社屋を望む広場エリアに設置されています。公共の公園内にあるため、24時間いつでも無料で自由に見学することができます。
Q3:冬場に番組のようにそり滑りをすることは可能ですか?
A3:公園自体での雪遊びは禁止されていませんが、そりなどのレンタルサービスや遊具の貸出はありません。また、傾斜が急で圧雪面が凍結している場合、衝突事故や大怪我のリスクがあるため、滑走する際は自己責任のもと十分な安全対策を行ってください。
Q4:新社屋(さっぽろ創世スクエア)と公園を同じ日に両方巡ることはできますか?
A4:十分に可能です。地下鉄南北線を利用すれば、「大通駅」(新社屋)から「南平岸駅」(公園)までは乗車時間約8分程度です。移動と見学を含めて半日あれば両拠点をゆったりと巡ることができます。
まとめ:時代を超えて愛される「どうでしょうの原点」を訪ねて
平岸高台公園は、ローカル番組から国民的コンテンツへと飛躍した『水曜どうでしょう』の原風景が色濃く残る稀有な空間です。周囲の街並みや社屋の風景が移り変わっても、公園のなだらかな稜線と記念碑は、今も変わらず番組の記憶を紡ぎ続けています。
現地を訪れる際は、地域の方々が日常を過ごす公園であるという敬意を忘れず、公共のマナーを守った上で、あの名場面の数々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 (出典: 水曜 どうでしょう 公園(Yahoo!ニュース))