映画キングダムのロケ地完全マップ!中国巨大撮影所から国内の聖地まで
実写映画『キングダム』シリーズは、日本映画の歴史を塗り替える興行収入と圧倒的なスケール感で、多くの観客を圧倒し続けています。2024年に公開された第4作『キングダム 大将軍の帰還』の熱狂を経て、2026年の現在もその映像美と重厚な世界観への関心は衰えることがありません。スクリーン一面に広がる乾いた荒野、天を突く壮麗な王宮、そして数万の兵士が激突する合戦シーンを目にして、「すべて海外ロケなのか、それとも大半がCGなのか」と疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。
取材関係者の証言や公式プロダクションノートを精査すると、驚くべき実態が浮き彫りになります。本作の映像美は、中国の超巨大撮影所と、日本国内に実在する厳選されたロケーションの精緻な組み合わせによって生み出されていました。現地に足を運べば誰でもその空気感を味わえる「見学可能なロケ地」から、過酷を極めた撮影秘話まで、作品の裏側に迫る決定版ガイドをお届けします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:壮大な王宮や広大な平原は中国の「象山影視城」で撮影され、過酷な自然や山民族の領域、合戦の一部は日本国内各地で撮影されたハイブリッド構造。
- 要点2:群馬県の法水寺、栃木県の若山農場や大谷資料館など、一般人が実際に見学・聖地巡礼できる国内スポットが多数存在する。
- 要点3:現地を訪れる際は、観光施設として開放されている場所と、立入禁止の私有地や危険地帯を明確に区別し、適切なマナーを守ることが不可欠。
映画キングダムの壮大なロケ地はどこ?中国と日本国内の融合が生んだ奇跡
映画『キングダム』の圧倒的なスケールを支えているのは、中国浙江省に位置する世界最大級のオープンセット「象山影視城(シャンシャンえいしじょう)」です。公式のメイキング資料によると、パート1の王宮奪還編における壮大な咸陽宮(かんようきゅう)の威容や、宮殿内部の広大な石畳、桃園行宮(とうえんあんぐう)の回廊などは、東京ドーム何十個分もの敷地を持つ同影視城で撮影されました。果てしない地平線が広がる「象山草原」では、何百頭もの本物の馬と現地のエキストラが動員され、日本のスタジオでは不可能な質量を持った合戦の土煙が記録されています。
しかし、スクリーンのすべてが中国で撮影されたわけではありません。製作陣が選択したのは、中国の巨大スケールと日本の繊細で力強い自然風景をカットバックでシームレスにつなぎ合わせるという、極めて高度なハイブリッド撮影手法でした。物語の起点となる信と漂が育った貧しい村の情景や、山民族が支配する険しい岩山、鬱蒼と生い茂る竹林での暗殺者との死闘などは、日本国内の知られざる自然遺産や産業遺構にカメラを持ち込んで撮影されています。
観客が「完全に中国の山奥だ」と信じて疑わなかったシーンの多くが、実は都心から日帰りでアクセスできる国内スポットで撮影されていたという事実は、日本のロケーション・スカウティング能力の高さを証明しています。CG合成技術の進歩と職人肌の美術スタッフによる現地設営が合致したことで、観客を古代中国の戦乱へ一瞬で没入させる奇跡の映像空間が成立しました。
【国内ロケ地一覧】ファン必見の聖地巡礼スポットと見学可能な撮影現場
日本国内における「キングダム映画ロケ地」は、関東近郊から九州まで広範囲に点在しています。ここでは、一般の旅行者が実際に訪れることができる「見学可能なロケ地」を中心に、その見どころと作品とのリンクを解説します。
まず外せないのが、栃木県宇都宮市にある「若竹の杜 若山農場」です。見渡す限りの見事な竹林が広がるこの場所では、信と漂が木剣を交わして鍛錬を重ねた幼少期の名シーンや、暗殺者・朱凶(しゅきょう)との息詰まる戦闘が撮影されました。日光街道沿いに広がる東京ドーム約5個分の敷地は、一般公開されており、映画の世界そのままの澄んだ静寂と竹の葉が擦れ合う音を体感できます。
同じく栃木県宇都宮市の「大谷資料館(おおやしりょうかん)」も外せません。かつての大谷石採掘場跡である広大な地下空間は、年平均気温が約8度という天然の冷蔵庫のような環境であり、その幻想的かつ無機質な巨大柱群は、数々の陰謀や儀式が執り行われる古代中国の地下牢や神殿の雰囲気を完璧に醸し出しています。
群馬県渋川市・伊香保温泉の近郊にそびえ立つ「佛光山 法水寺(ほうすいじ)」は、ファンの間で日本最大の聖地として定着しました。山門へと続く果てしなく長い石段を登り切った先にある壮麗な寺院建築は、まさに秦の王都・咸陽の宮殿そのものです。山頂のテラスから望む赤城山と渋川市街の絶景は、作中で王宮を見下ろす政(えいせい)の視線そのものを追体験させます。
広大な戦闘シーンの舞台として機能したのが、静岡県裾野市の富士山麓に広がる草原地帯です。『キングダム2 遥かなる大地へ』における蛇甘平原(だかんへいげん)の戦いや、第4作『キングダム大将軍の帰還ロケ地』としても名を連ねる裾野市ロケ地では、雄大な富士の裾野を中国の荒野に見立て、戦車隊や騎馬隊が激突するスペクタクルが撮影されました。立ち入りが制限されている自衛隊演習場に隣接するエリアも多いため、見学の際は観光道路や近隣の展望スポットからの鑑賞が基本となります。
さらに、南九州の雄大な自然も重要な役割を果たしました。宮崎県えびの高原の荒々しい火山性台地や硫黄山の噴煙は、信たちが山民族の王都を目指して進軍する過酷な山岳地帯の描写に深みを与えています。鹿児島県南大隅町にある「雄川の滝(おがわのたき)」のエメラルドグリーンの滝壺と切り立った断崖も、楊端和(ようたんわ)が君臨する山民族の世界観を視覚化する上で決定的なインスピレーションをもたらしました。
【比較検証】映画キングダム主要ロケ地ガイド|アクセス・見学可否・登場シーン
聖地巡礼を計画するファンに向けて、主要なロケ地の詳細データ、登場シーン、見学の可否や難易度を一覧表にまとめました。旅程作成の参考にしてください。
| ロケ地名称 | 主な登場シーン・シリーズ | 見学可否・料金(目安) | アクセス・編集部評価 |
|---|---|---|---|
| 若竹の杜 若山農場 (栃木県宇都宮市) | 信と漂の剣術修行、朱凶との死闘(第1作) | 見学可(大人750円、ライトアップ時別途) | 宇都宮ICから車で10分。遊歩道が整備され巡礼難易度は極めて低い。 |
| 佛光山 法水寺 (群馬県渋川市) | 咸陽宮の階段、王宮を見晴らす回廊(全編) | 見学可(境内無料・参拝自由) | 伊香保温泉から車で約5分。238段の石段があり体力が必要。 |
| 大谷資料館 (栃木県宇都宮市) | 古代遺跡、地下宮殿、儀式の間(第1作・第3作) | 見学可(大人800円) | 宇都宮駅から路線バス約30分。通年で気温が低いため防寒具必須。 |
| 岩船山採石場跡 (栃木県栃木市) | 大規模爆破を伴う合戦シーン、断崖絶壁(第2作〜第4作) | 通常立入禁止(撮影・公認ツアー時のみ開放) | JR岩舟駅から車で5分。無断侵入は厳禁。定期開催のイベント利用が確実。 |
| 富士山麓・裾野市エリア (静岡県裾野市) | 蛇甘平原の激突、騎馬隊の進軍(第2作・第4作) | 一部立入禁止(一般公道・周辺展望地から見学) | 裾野IC周辺。演習場内など危険区域への立ち入りは絶対不可。 |
| 象山影視城 (中国浙江省寧波市) | 咸陽宮本殿、広大な市街地、象山平原合戦 | 見学可(入場料約150元〜) | 寧波市内から高速バス等で約2時間。海外渡航の手続きが必要。 |

一般に知られていない盲点とネットの誤解|CG合成と現地実写の境界線
ネット上の掲示板やSNSでは、ロケ地に関していくつかの根強い誤解が見受けられます。その最たるものが「パート2以降はコロナ禍の影響で完全フルCGになり、国内のグリーンバックスタジオだけで撮られた」という言説です。しかし、これは明確な誤りです。
制作スタッフへのインタビューや映画業界誌の記録によると、確かに渡航制限によって中国ロケの比率は調整を余儀なくされたものの、監督の佐藤信介氏をはじめとする撮影クルーは「本物の土煙、太陽光、キャストの息遣い」に徹底してこだわりました。CGで兵士の数を数万人規模に増殖させる群衆シミュレーション技術(MASSIVE等)は多用されているものの、最前線で衝突する数十人から数百人の兵士、そして主役陣のアクションは、静岡県裾野市の広大な原野や栃木県足利市に組まれたオープンセット、長野県東御市などの厳しい気象条件下で泥だらけになりながら撮影された実写映像です。
また、ネット上では「映画のロケ地をすべて自由に見学できる」と誤認しているケースも散見されます。例えば、特撮やアクション映画の聖地として知られる「岩船山」の採石場跡は、落石の危険がある私有地であり、管理者の許可なく立ち入ることは不法侵入に該当します。同様に、九州の阿蘇山周辺や山口県秋吉台、兵庫県赤穂市などで撮影された合戦・移動シーンの多くも、自治体やフィルムコミッションの厳格な統制のもとで一時的に道路を封鎖したり、私有農地を借り上げたりして行われたものです。巡礼を計画する際は、観光地として整備されている公認スポットを選ぶ必要があります。
【実態検証】聖地巡礼ファンの生の声と撮影秘話エピソードが語る過酷な現場
過酷な撮影現場から漏れ聞こえてくるキャストやスタッフのエキストラ撮影現場での実態証言は、作品のリアリティを何倍にも引き上げています。主演の信役を務めた山﨑賢人さんは、当時の舞台挨拶やテレビ特番のインタビューにおいて、「真夏の中国ロケでは甲冑の中がサウナ状態になり、立っているだけで意識が飛びそうになった」と吐露していました。共演した吉沢亮さんや大沢たかおさんも、重厚な衣装を身にまといながら砂塵が舞う荒野で連日十数時間に及ぶテイクを重ね、極限の集中力を維持したと述懐しています。
ロケ地周辺での一般市民による「山﨑賢人撮影目撃情報」も、撮影当時のSNSを大いに賑わせました。特に栃木県内や静岡県御殿場・裾野エリアのホテル街では、早朝4時から甲冑を身にまとった数十台の大型ロケバスが出動していく様子が目撃され、「とんでもない規模の撮影が近所で行われている」と地域コミュニティで大きな話題となりました。
撮影現場に参加したエキストラの証言も生々しいものがあります。 「早朝から特殊メイクと衣装合わせを行い、真夏の炎天下で槍を持って全力疾走するシーンを何本も繰り返した。監督から『走るのが遅い、命がけで突撃しろ!』と檄が飛び、現場は本物の戦場のような緊迫感だった。だが、目の前で山﨑さんや大沢さんが鬼気迫る演技を見せている姿に、疲労を忘れて全員が一体になっていた」 このように語る参加者の言葉通り、画面から溢れ出る熱量はエキストラ一人ひとりの生身の熱演によって支えられていました。
実際に法水寺や若竹の杜を訪れたファンの口コミを検証すると、「石段を見上げた瞬間、政や楊端和が並んでいた光景が脳裏にフラッシュバックして鳥肌が立った」「静寂の中で風に揺れる竹林を見ていると、信の泥臭い叫び声が聞こえてくるようだ」といった感動の声が多数寄せられています。単なる観光地の枠を超え、作品の精神性に触れる体験がファンの心を捉えて離しません。

【プロの結論】キングダム聖地巡礼を満喫できる人・おすすめできない人の判断基準
エンターテインメント論や観光社会学の視点から見ると、映画の舞台を巡るコンテンツツーリズムは、作品への愛着を深化させる極めて知的な文化活動です。しかし、映画『キングダム』のロケ地に関しては、その特殊な立地条件から「万人に向いている」とは言えません。現地へ赴くべき人と、慎重に判断すべき人の明確な基準を提示します。
【聖地巡礼を心から楽しめる人の条件】
- 映画の美術やカメラワークの妙を楽しみたい人:「この狭い竹林の抜けを、広角レンズでどう切り取ってあの広大な世界観に見せたのか」という映像演出の秘密に知的好奇心を持てる人には、最高のフィールドワークになります。
- 自然散策やウォーキング、歴史探訪が好きな人:法水寺の200段を超える階段や、若山農場の広大な散策路、えびの高原のトレッキングなど、身体を動かしながら壮大なロケーションを満喫できるアクティブ派にはうってつけです。
- ドライブや周遊ルートの設計が得意な人:例えば「栃木エリア(若山農場〜大谷資料館〜岩船山遠望)」を一泊二日で巡るなど、車を使った効率的なツアープランを柔軟に組み立てられる人に向いています。
【訪問を慎重に検討・再考すべき人の条件】
- 「テーマパークのような完璧な劇中再現」を期待している人:ロケ地はあくまで現実の寺院や農場、自然景勝地です。劇中のセットや小道具がそのまま常設されているわけではありません。「現物がないと楽しめない」という方は失望するリスクがあります。
- 公共交通機関のみで手軽に移動したい人:裾野市の高原地帯やえびの高原、岩船山周辺などは路線バスの本数が極めて少なく、車がなければアクセス自体が困難です。レンタカーの手配が難しい場合は、駅近の施設に絞る必要があります。
- 立入禁止区域やマナーを守れない人:私有地への侵入、早朝・深夜の騒音、ドローン等の無許可飛行などは、現地管理者や地域住民とのトラブルに直結します。ルールを遵守できない方は巡礼を避けるべきです。
【キングダム ロケ 地】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:映画『キングダム』は本当に中国で撮影しているのですか?国内だけではありませんか?
A1:第1作から大規模な中国ロケが敢行されています。浙江省の「象山影視城」を中心に、咸陽宮の大広間や広大な平原での騎馬シーンが撮影されました。ただし、すべてのシーンが海外ではなく、日本国内の寺院、竹林、採石場、高原などを組み合わせたハイブリッド撮影が行われています。
Q2:東京から日帰りで気軽に行ける、一番おすすめの見学可能ロケ地はどこですか?
A2:栃木県宇都宮市の「若竹の杜 若山農場」と「大谷資料館」のセット巡回が最適です。都内から新幹線や高速道路を利用すれば約1時間半から2時間でアクセス可能であり、どちらも観光施設として整備されているため、安全かつ快適に見学できます。
Q3:山﨑賢人さんや吉沢亮さんの目撃情報が多かったロケ地はどこですか?
A3:栃木県の岩船山採石場跡周辺や、静岡県裾野市の演習場隣接エリア、足利市に設置された大規模オープンセット周辺で、多数のスタッフやキャストの目撃情報が寄せられました。長期間にわたる合戦シーンの合宿撮影が行われていたことが背景にあります。
Q4:『キングダム 大将軍の帰還』の馬陽(ばよう)の戦いはどこで撮影されましたか?
A4:王騎と龐煖(ほうけん)が宿命の対決を果たした過酷な山岳・森林地帯の合戦シーンは、中国ロケの映像に加えて、静岡県の裾野エリアの原野や、栃木県・長野県の険しい山間部を複合的に組み合わせて撮影されました。
まとめ:スクリーンの熱狂を追体験するロケ地巡礼の魅力
実写映画『キングダム』シリーズが国内外の観客を魅了し続ける最大の理由は、CG全盛の時代にあって「生身の人間が本物の大地に立つ迫力」を愚直なまでに追求した現場の情熱にあります。中国の規格外な大宮殿セットと、日本の息を呑むような大自然や歴史的建築物。双方が奇跡的なバランスで調和したからこそ、時空を超えた古代中国の動乱が銀幕に立ち現れました。
実際に現地へ足を運ぶと、風の冷たさや土の匂い、見上げる建造物の圧倒的な存在感を通じて、劇中で命を燃やしたキャラクターたちの息遣いが鮮明に蘇ってきます。安全とマナーに十分配慮した上で、ぜひ一度、壮大な物語の原点となったロケーションへ旅立ち、映画の感動をその肌で確かめてみてください。 (出典: キングダム ロケ 地(Yahoo!ニュース))