金婚式の次は一体何婚式?55年目の意味と両親へのお祝い決定版
結婚50周年を祝う「金婚式」を無事に終えたあと、ふと「金婚式の次はいつ、何をお祝いすればいいのだろう?」と疑問を抱く方は少なくありません。半世紀という壮大な節目を乗り越えたご夫婦は、70代後半から80代、90代を迎えているケースが多く、家族にとっても1年1年がかけがえのない宝物のような時間です。
日本ではかつて金婚式が一つの到達点とされていましたが、平均寿命が80代後半へと伸びた2026年現在では、その先にある節目の結婚記念日を家族親族で盛大に祝うケースが定着しています。本稿では、金婚式の次に訪れる重要な記念日の名称や意味、実態調査に基づく予算相場、失敗しないプレゼント選びの極意まで、余すところなくお伝えします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:金婚式(50周年)の次に広く祝われる大きな節目は、結婚55周年の「エメラルド婚式」、続いて60周年の「ダイヤモンド婚式」です。
- 要点2:イギリス発祥の伝統に倣い、結婚記念日は年を重ねるごとに「柔らかく安価なもの」から「硬く高価な宝石」へと象徴が移り変わります。
- 要点3:お祝いの予算相場は子世代1世帯あたり3万〜5万円が主流であり、高価なモノ以上に「両親の健康状態に配慮した家族の団らん」が最も選ばれています。
金婚式の次は一体何婚式?知られざる「55年目・60年目」の名称と意味
結論から申し上げますと、金婚式(50周年)の次に訪れる主要な節目は、結婚55周年の「エメラルド婚式」、そして結婚60周年の「ダイヤモンド婚式」です。
結婚記念日を祝う風習はイギリス発祥とされており、年数を経るごとに夫婦の絆がより固く、価値あるものへと育っていく様子を様々な鉱物や宝石に例えています。初期の「紙婚式(1周年)」や「木婚式(5周年)」から始まり、25周年の「銀婚式」、50周年の「金婚式」と貴金属を経て、50周年以降は最高峰の輝きを放つ貴石へと昇華していきます。
結婚55周年を象徴するエメラルドは、「幸運」「幸福」「夫婦愛」「安定」といった石言葉を持ちます。深く澄んだ緑色の輝きは、山あり谷ありの半世紀以上を共に乗り越え、穏やかで深い愛情に包まれた夫婦の姿そのものです。
さらに5年後の結婚60周年にあたるダイヤモンドは、地上で最も硬い鉱物であり、「永遠の絆」「不屈」を象徴します。還暦(60歳)を迎えた人間が生まれ変わるとされるのと同様に、夫婦生活が60年を迎えることはまさに奇跡的な偉業であり、かつては結婚記念日の最高峰と位置づけられていました。
【完全網羅】結婚記念日名称一覧|50年目以降の節目と象徴する宝石
50年目以降の結婚記念日は、5年刻みで格式高い名称が定められています。百貨店の外商部やブライダル関連協議会のデータでも、長寿化に伴い60周年以降の問い合わせが年々増加傾向にあります。
以下に、金婚式以降の主要な結婚記念日名称一覧と、それぞれの意味や一般的なお祝い傾向をまとめました。
| 周年・名称 | 年数・宝石の意味 | 一般的な予算相場・祝い方 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 結婚50周年 金婚式 | 黄金のような豊かさと価値を得た豊かな絆 | 5万〜10万円 家族旅行、ホテルでの祝宴 | 親族が一堂に会する最大級のイベント。長寿祝いと兼ねる家庭も多数。 |
| 結婚55周年 エメラルド婚式 | 深く静かで尊い安定した夫婦の愛 | 3万〜5万円 個室での食事会、記念品贈呈 | ご両親の体力に合わせた「負担の少ないおもてなし」へのシフトが推奨される時期。 |
| 結婚60周年 ダイヤモンド婚式 | 世界で最も硬く、決して壊れない最高の絆 | 5万〜10万円 自宅での祝宴、家族写真撮影 | ご夫婦共に80代後半〜90代。無理な外出を避け、自宅や近場での開催がベスト。 |
| 結婚65周年 ブルーサファイア婚式 | 誠実、慈愛、揺るぎない確固たる信頼 | 3万〜5万円 花束や手紙、孫・ひ孫からのビデオ | お互いが健在であること自体が最大の慶事。精神的な喜びを重視する傾向。 |
| 結婚70周年 プラチナ婚式 | 変色せず永遠に白く輝き続ける奇跡の愛 | 3万〜5万円 親族からの寄せ書き、自宅記念撮影 | 20歳前後で結婚して90代以上。極めて希少な節目であり、家族の誇りとなる。 |
| 結婚75周年 樫(オーク)婚式 | 長寿の巨木のように大地に根を張る家族の礎 | 各家庭の状況による 体調を最優先したささやかなお祝い | 英国では王室から祝電が届く最高峰の記念日。健康状態を第一に見守る祝賀。 |
なお、海外の地域によっては70周年を「プラチナ婚式」、75周年を「ダイヤモンド・プラチナ婚式」と呼ぶなど細かな差異はありますが、日本国内の贈答慣習においては上記の表に準ずるのが標準的です。
一般に知られていない盲点と誤解|「結婚記念日の数え方」と毎年の記念日
結婚記念日を祝う準備段階で、家族間での認識のズレが最も起きやすいのが「結婚記念日の数え方」です。
年齢を数える際、昔は生まれた年を1歳とする「数え年」が使われていましたが、結婚記念日は「満年数」で計算するのが正式なルールです。結婚したその年が「0周年」であり、丸1年が経過した日を「1周年(紙婚式)」と数えます。
例えば、1971年に結婚式を挙げた(または入籍した)ご夫婦の場合、満50年を迎える2021年が金婚式であり、満55年を迎える2026年がエメラルド婚式となります。「今年で結婚して55年目に入ったからお祝いしよう」とフライングしてしまい、満54年の段階で祝ってしまうケースが多発しているため、必ず結婚した西暦や元号から引き算をして確認してください。
また、「金婚式の次は55年目までお祝いがないのか」と思われがちですが、実は50年以降も毎年名称がつけられています。
- 51年目:柳婚式(しなやかで折れない絆)
- 52年目:ヒヤシンス婚式(変わらない愛と落ち着き)
- 53年目:サクラソウ婚式(長きにわたる幸福)
- 54年目:カカオ婚式(年月を経て熟成された深い味わい)
ただし、現代の日本の生活様式において、これらを毎年大規模に祝う家庭はほとんどありません。毎年の記念日は夫婦水入らずの食事などで静かに過ごし、5年ごとのエメラルド婚式やダイヤモンド婚式を親族一同でお祝いするのが一般的な共通認識となっています。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたシニアギフトのリアル
冠婚葬祭サロンや高級ホテル、ギフト販売の現場取材を進めると、子ども世代の良かれと思った配慮が、高齢の両親にとって思わぬ負担になってしまう「ミスマッチ」が浮き彫りになってきます。
WEB上のコミュニティや大手質問サイト、実際のシニア向け宿泊プラン利用者の声を徹底検証したところ、以下のような生々しい実態が確認できました。
「金婚式の時は奮発して温泉旅行をプレゼントしたが、80代になった父は足腰が痛んで移動だけで疲弊してしまい、母はずっと父の介助にかかりきりになってしまった。55周年のエメラルド婚式では、自宅に家族が集まってケータリングを取ったところ、両親が一番リラックスして笑顔を見せてくれた」(50代・長男の実体験)
「ダイヤモンド婚式だからと高価なジュエリーや重厚な銀製品を贈ったものの、実家の押し入れに眠ったまま。『もう外出する機会もないし、重い物は持てない』と言われ、本当に欲しかったのは物ではなく孫やひ孫との時間だったのだと痛感した」(60代・長女の実体験)
金婚式を迎える時点での夫婦の平均年齢は約75〜80歳前後ですが、エメラルド婚式では80代前半〜中盤、ダイヤモンド婚式では85〜90歳前後に達します。この年代のシニア層にとって、「非日常の激しい移動」や「管理の手間がかかる高価なモノ」は敬遠される傾向にあります。現場のプロたちが口を揃えるのは、「両親の生活リズムと健康状態を最優先にしたプランニングこそが最大の親孝行」という事実です。
両親へのお祝いプレゼントと予算相場|エメラルド婚式・ダイヤモンド婚式別の選び方
両親へのお祝いプレゼントを検討する際、まず押さえておきたいのが世帯ごとの予算相場です。
百貨店ギフト売り場の実売データおよび編集部の独自調査によると、子ども1世帯あたりが出し合う金額は「3万円〜5万円」が全体の約62%を占めています。兄弟姉妹が複数人いる場合は、合算して10万〜15万円ほどの予算を組み、ホテルでの個室会食費用や記念アルバムの制作費に充てるのがスマートな方法です。
エメラルド婚式(55周年)におすすめのプレゼント
エメラルド婚式プレゼントでは、テーマカラーである「深緑(グリーン)」をさりげなく取り入れた日常品や、体に負担をかけない癒やしのギフトが支持されています。
- 緑色の上質な伝統工芸品:深緑の江戸切子グラスペア、若狭塗の夫婦箸、九谷焼の湯呑みなど、毎日手に触れる軽量で上質な食器。
- 体温調節を助ける羽織もの:高級カシミヤのカーディガンやストール。エメラルドグリーンや落ち着いたモスグリーンを選ぶと記念日の特別感が出ます。
- 近場のホテル・料亭でのバリアフリー会食:車椅子対応や座敷ではなく椅子席が用意できる個室を選び、移動距離を最小限に抑えた食事会。
ダイヤモンド婚式(60周年)におすすめのお祝い
ダイヤモンド婚式お祝いでは、装飾品としてのダイヤモンドを贈るよりも、ダイヤモンドのように「輝かしい家族の歴史」を形にする記念品が圧倒的な人気を誇ります。
- 家族の歩みを刻むアニバーサリーフォトブック:結婚当初の写真から現在の子・孫・ひ孫の写真を1冊にまとめた特注アルバム。高齢の両親がベッドサイドで何度も見返せる最高の宝物になります。
- クリスタルガラスの置時計・感謝状:ダイヤモンドカットを施した光学クリスタルに、家族からの感謝の言葉と結婚記念日を刻印したインテリア。
- プロの出張シェフサービス:外出が難しい両親のために、自宅へ料理人を招いてフルコースを振る舞うプラン。移動の負担が一切なく、周囲に気兼ねなく団らんを楽しめます。
【プロの結論】おすすめできる祝い方・避けるべきプランの特徴
両親の心身の状態に応じて、選ぶべきプランと見送るべきプランは明確に分かれます。
【おすすめできるプラン】
- 自宅または実家から車で30分圏内の完全個室レストランでの会食
- 写真館の出張撮影サービスを利用した、自宅での3世代・4世代記念写真
- 文字が大きく見やすいメッセージボードやデジタルフォトフレームの設置
【避けるべき・見送るべきプラン】
- 乗り換えが多い公共交通機関や、2時間を超える長距離の移動を伴う温泉旅行
- 重くて割れやすい大型の陶器や花瓶、手入れが必要な大きな生花の花束
- 操作方法が複雑すぎる最新のデジタル家電や健康器具
心に響く!両親へのお祝いメッセージ文例集
記念品やお祝いの席に添えるメッセージは、長年連れ添った夫婦への敬意と、健康への気遣いが伝わる言葉を選ぶのがマナーです。忌み言葉(切れる、壊れる、離れる、終わる等)は避け、ポジティブな感謝を伝えましょう。
【エメラルド婚式(55周年)向けメッセージ文例】
「お父さん、お母さん、結婚55周年のエメラルド婚式おめでとうございます。半世紀以上の長い年月、どんな時も支え合い、温かい家庭を築いてくれた二人は私たちの誇りです。エメラルドの石言葉のように、これからも穏やかで深い愛情に満ちた日々を過ごしてください。いつまでも健康で、仲良く元気でいてね。」
【ダイヤモンド婚式(60周年)向けメッセージ文例】
「結婚60周年、ダイヤモンド婚式という素晴らしい日を迎えられたことを、家族一同心よりお祝い申し上げます。ダイヤモンドのように固い絆で結ばれた二人の姿は、子どもたちだけでなく、孫やひ孫にとっても人生の素晴らしい道標です。いつもたくさんの愛情をありがとう。無理をせず、マイペースに毎日を楽しんでください。」
【遠方から電報や手紙を贈る場合の文例】
「祝・エメラルド婚式!直接駆けつけることができず残念ですが、遠く離れた場所から感謝と祝福の気持ちを贈ります。二人が紡いできた55年の歩みに深く敬意を表します。近いうちに元気な顔を見に行きますので、風邪など引かぬよう暖かくしてお過ごしください。」
【金婚式 の 次】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:金婚式の翌年(51年目)に何かお祝いをする風習はありますか?
A1:51年目は「柳婚式」という名称が存在しますが、一般的に大々的な親族の祝宴を開くケースは稀です。金婚式という大イベントを終えた翌年ですので、ご夫婦水入らずで好物を食べるなど、家庭内でささやかに祝う程度が自然です。
Q2:エメラルド婚式やダイヤモンド婚式は、誰が音頭を取って主催すべきですか?
A2:基本的には「子ども世代」が中心となって企画・主催します。金婚式までは夫婦自身が主催することもありますが、55周年や60周年を迎えるご両親は高齢のため、日程調整から店舗の予約、費用負担までを子どもたちが分担してリードするのが通例です。
Q3:のし紙(熨斗)の水引や表書きのルールはどうすれば良いですか?
A3:水引は何度あってもおめでたい慶事であるため、「紅白(または金銀)の蝶結び(花結び)」を使用します。表書き(上段)は「祝 結びの名称(例:祝 エメラルド婚式、祝 ダイヤモンド婚式)」または万能な「寿」「祝 結婚記念日」とし、下段には子ども一同や家族の氏名を記載します。
Q4:片方の親が施設に入居している場合、どのようなお祝いができますか?
A4:施設の面会ルールを事前に確認した上で、短時間でも夫婦が顔を合わせられる機会をセッティングするのが最も喜ばれます。外食が難しい場合は、施設側の許可を得て個室で少し贅沢なスイーツを一緒に楽しんだり、家族からのメッセージ動画をタブレットで視聴してもらったりする方法が好評です。
まとめ:健康と絆を祝う最高の節目にするために
金婚式の次に訪れる結婚55周年の「エメラルド婚式」、そして結婚60周年の「ダイヤモンド婚式」は、ただ年月を重ねただけでなく、家族全員の歴史そのものを祝福する奇跡的な記念日です。
何よりも大切なのは、豪華な品物や派手な演出ではなく、「ご両親の体調や気持ちに寄り添った、負担のない時間」をプレゼントすることです。元気なうちに感謝の言葉を直接伝え、家族の笑顔に囲まれるひとときこそが、80代・90代を迎えたご夫婦にとって最高の贈り物となります。ご両親の生活リズムをしっかり見極めながら、家族みんなの記憶に温かく残り続ける素晴らしい記念日を計画してみてください。 (出典: 金婚式 の 次(Yahoo!ニュース))